寒菊とは千葉県山武市で製造されている日本酒の銘柄です。 製造元である「寒菊銘醸」は、明治16年(1884年)に山武郡九十九里町(現・山武市)で創業した酒蔵です。 創業当初は、地元密着で辛口の酒が主力でしたが、5代目の就任や杜氏の交代とともにラインナップを一新。 元JALの整備士という異色の経歴を持つ柳下杜氏が受け継いだ寒菊のお酒は、130年にわたる歴史を通じて磨き上げられた洗練された香りと品質が特長であり、流通を全国へ広げると瞬く間に人気銘柄となりました。
寒菊銘醸の酒造りで徹底しているのが、「厳正な品質管理」。130年以上の経験を活かし、酒造りにおいて以下の点に特に注意を払っています。
酒米の厳選
寒菊銘醸では、酒米の品質を重視しています。代表銘柄の「総乃寒菊」に使用する酒米は、山形県産の「出羽燦々」と「山田錦」をブレンド。出羽燦々と山田錦は、どちらも酒造りに適した品種ですが、出羽燦々は華やかな香り、山田錦はしっかりとした味わいが特徴です。寒菊銘醸では、この2つの品種のバランスを絶妙に調整することで、上品で味わい深いお酒に仕上がっています。
水のこだわり
寒菊銘醸の酒造りに使用される水は、蔵元から約2km離れた山から湧き出る伏流水です。この水は、ミネラル分が豊富で、酒造りに適した軟水とされており、寒菊独特の風味も引き出してくれます。
手作業による丁寧な酒造り
寒菊銘醸では、酒造りの工程はすべて蔵人の手作業で行われており、品質を落とさないために細心の注意を払っています。特に、麹造りは、麹菌の状態を見ながら、微妙な調整を加えながら行います。この手間のかかる手法によって、雑味のない、クリアな味わいの酒を醸造しています。
寒菊銘醸が年に一度だけ醸す貴重なシリーズが、無濾過原酒にこだわった「Occasionalシリーズ」。 四季とは別の視点で、「情景」や「想い」に焦点を当てた日常の特別な瞬間を彩る特別な日本酒です。 徹底した温度管理と出荷体制にて、専門店を中心に展開する超限定品の1本になっています。
千葉県を代表する日本酒の酒蔵「寒菊銘醸」は、常に新しい日本酒造りに挑んでいます。「寒菊」は華やかな香りと豊かな旨味、そしてフレッシュな飲み口が魅力の酒です。ぜひ、その洗練された味わいと長い歴史を持つ寒菊を味わってみてください。
寒菊は、生酒や生酛仕込みの酒が多いので、そのままでもフレッシュな味わいを楽しむことができます。しかし、工夫をすることでより寒菊の美味しさを引き出すことができます。
寒菊は「フルーティーで華やかな香り」が魅力のお酒です。そのため、楽しむ際には冷やして飲むのがいいでしょう。逆に、温めてしまうと、寒菊本来の香りの魅力が損なわれ、風味が減少してしまうことがあるため、香りを最大限に楽しむためにも、冷やしていただくことをおすすめします。特に、無濾過生原酒の場合ですと、冷蔵庫で適切に保存しておかないと品質が損なわれることがあるため、保管段階から注意深く管理してください。
刺身: 寒菊のすっきりとした味わいは、刺身のあっさりとした味わいとよく合います。特に、脂ののった魚や、さっぱりとした白身魚との相性がぴったり。 焼き鳥: 焼き鳥のジューシーさと寒菊のふくよかな味わいは相性抜群です。特に、タレ焼きや塩焼きと合わせてみるといいでしょう。 天ぷら: 寒菊のさっぱりとした口当たりが、天ぷらの揚げたてのサクサク感と調和します。天ぷらの油っぽさが気にならないのがポイントです。
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